ドクターズコラム

2026.03.05

花粉症・花粉皮膚炎によるお肌トラブル ― 花粉の季節に大切にしたい保湿のポイント

 
 少しずつ暖かい日が増え、春の気配を感じる季節になってきました。この時期になると、花粉症でお困りの方も多いのではないでしょうか。
 
 花粉症というと、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実は、花粉によるトラブルはそれだけではありません。この季節に多くみられるのが、「花粉皮膚炎」と呼ばれる、花粉による肌のかぶれです。花粉皮膚炎では、花粉が肌に付着することで、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などの症状が現れます。特に頬やまぶた、首まわりなど、外気に触れやすい部分に症状が出やすいのが特徴です。
 
実際に3月に入る頃から、
「目のまわりがヒリヒリする」
「頬が赤くなってかゆい」
「花粉症の時期になると、毎年肌が荒れてしまう」
といったご相談で来院される患者様が増えてきます。
花粉症の症状だと思っていたら、実は肌にも花粉の影響が出ていた、というケースは少なくありません。 
 
 
 

🍀こんな症状はありませんか?花粉皮膚炎セルフチェック

次のような症状がある場合、花粉皮膚炎の可能性があります。

□ 花粉の季節になると、頬や目のまわりが赤くなったりヒリヒリする
□ 花粉症の時期になると、肌のかゆみや乾燥がいつもより強くなる
□ 外出後やマスクの周囲など、肌が触れる部分にかゆみやかぶれが出る 
  

 このような症状が続く場合、花粉が肌に付着して起こる花粉皮膚炎の可能性があります。花粉症の症状だけでなく、肌への影響が出ているケースも少なくありません。気になる症状がある場合は、早めに皮膚科でのご相談をおすすめします。

 
花粉皮膚炎の原因と対策~予防・改善に向けた漢方薬の活用~
 
 まず、毎年の花粉シーズンにお伝えしている内容のおさらいです。花粉皮膚炎が悪化しやすい方の多くは、もともと乾燥肌であったり、肌のバリア機能が弱い傾向があるといわれています。肌が乾燥すると本来の防御機能が低下し、そこに花粉が付着することで、かゆみや赤みなどの炎症が起こりやすくなります。では、こうした症状を予防したり、少しでも軽くするにはどうすればよいのでしょうか。
 
1.保湿をしっかり行う

 乾燥肌の方にとって、日々の保湿ケアはとても重要です。洗顔後や外出から戻った後には、保湿クリームなどで肌を整え、バリア機能を保つようにしましょう。特に花粉の多い時期は、いつも以上にこまめな保湿を心がけることが大切です。
 
2.生活習慣の見直し

 冷たい風や寒さも、肌の乾燥を助長する要因になります。体が冷えすぎると血流が悪くなり、顔の乾燥も進みやすくなりますそのため、体を冷やさない生活を意識することが大切です。ビタミンEを含む食品を取り入れたり、体を温める働きのある漢方薬を活用することも一つの方法です。
 
3.体内の血流を整える(漢方の活用)

 顔の乾燥肌に悩む方の中には、「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血流の滞りが関係している場合もあります。瘀血とは、血液の巡りが悪くなり、血液が滞った状態を指します。漢方では、この瘀血を改善することで、肌の状態が整うことがあります。瘀血の有無は、舌の色や状態からある程度確認することができます。本来、舌は淡いピンク色ですが、瘀血がある場合にはやや青みがかって見えたり、舌の裏側にある静脈が強く浮き出て見えることがあります。こうした体質の改善には、西洋薬だけでは対応が難しい場合もあり、漢方薬が有効な選択肢となることがあります。

※当院(山本ファミリア皮膚科 駒沢公園)では、漢方を取り入れた治療のご提案も行っております。お気軽にご相談ください。
  

 
花粉皮膚炎を防ぐために大切な「肌のバリア機能」
 
 花粉皮膚炎は、肌が乾燥していると悪化しやすいことが知られています。肌の表面には本来、「バリア機能」と呼ばれる働きがあり、外からの刺激から肌を守ってくれています。しかし乾燥すると、このバリア機能が弱くなり、花粉などの刺激を受けやすくなってしまうのです。そのために欠かせないケアが「保湿」です。

この季節は、とくに意識してしっかりとした保湿ケアを行うことが大切になります。
 
 
「”もったいない”保湿」、していませんか?
 
 「いつも保湿には気を使っているのですけど…」とおっしゃる患者様は少なくありません。

花粉の季節に保湿ケアが大切ということは、広く知られてきています。ただ、診察をしていると、意外と“もったいない”保湿の方法をされている方を多く見かけることがあります。それは、化粧水や保湿剤をいったん手のひら全体に広げてから肌にのせる方法です。
 
 一見よさそうに思えるのですが、この方法だと手のひらに広げた時点で、多くの保湿剤が手に吸収されてしまいます。つまり、一番保湿されているのは手のひらで、肝心の顔の肌には意外と十分な量が届いていないことがあるのです。保湿剤をつけるときは、まず適量を手にとり、なるべくそのまま肌にやさしく置くようにして広げるのがおすすめです。こすらず、押さえるようにしてなじませることで、肌にしっかりと保湿剤を届けることができます。このようなちょっとした工夫と毎日の積み重ねが、お肌のバリア機能を守ることにつながります。
 
春は気温が上がって過ごしやすくなる一方で、花粉による肌トラブルが増える季節でもあります。

花粉の季節こそ、丁寧な保湿を心がけてみてください。
 
 
敏感肌の方におすすめの保湿アイテム
 
 山本ファミリア皮膚科 駒沢公園では、敏感肌の方にも使いやすい医療機関専売のスキンケア製品も取り扱っています。

 この時期におすすめしているのが、メディーナの「フォーマットONE」です。

 「フォーマットONE」は、化粧水・乳液・クリームの役割をこれ1本でカバーできるオールインワンタイプの保湿剤です。スキンケアの手順が少ないため、忙しい方でも続けやすいのが特徴です。肌への刺激にも配慮されており、赤みが出やすい敏感肌の方にも使いやすい保湿剤です。
 
 実際に使ってみると、べたつきにくい軽い使い心地なのに、肌にのせたあと水分がすっと浸透していくような、しっかりとうるおう感覚があります。乾燥しやすいこの季節の保湿ケアとしても取り入れやすいアイテムです。クリニックにはサンプルもご用意しておりますので、ご興味のある方はお気軽にスタッフまでお声がけください。
 
 
 山本ファミリア皮膚科 駒沢公園では、毎日の生活を快適に過ごしていただけるよう、お一人おひとりの症状に合わせた診療を行っています。気になる症状がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
 
山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の「花粉症・花粉皮膚炎」のページはこちらからご覧いただけます。
 


  

 
🍀「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」は東急田園都市線の駒沢大学駅が最寄り駅です。
 
 東京都目黒区・世田谷区の東急田園都市線の駒沢大学駅、三軒茶屋駅、桜新町駅、用賀駅、または東急東横線の都立大学駅、学芸大学駅、自由が丘駅、また東急大井町線沿線からたくさんご来院いただいております。特に、定期的に通院可能な近隣(主に世田谷区の駒沢・深沢・上馬・下馬・野沢・弦巻・新町、目黒区の東が丘・八雲・柿の木坂)にお住まいの方々を中心に、大田区、渋谷区、品川区、川崎市、横浜市など幅広い地域からもご来院いただいています。

駒沢大学駅は、東急田園都市線で渋谷から3駅と近く、都心からのアクセスも便利です。また、自由が丘駅や田園調布駅からは、東急バスでのアクセスも便利です。

キッズスペースもご用意しておりますので、お子様とご一緒でのご来院はもちろん、お父様・お母様とお子様など、ご家族での受診も歓迎しております。

スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。