円形脱毛症について
円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)とは
円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)は、前触れとなる症状や自覚症状がほとんどなく、家族や美容室で指摘されて初めて気づくことが多い、頭皮や体毛の一部が丸く抜けてしまう脱毛症です。
症状は、小さなコインのような円形の脱毛から始まることが多く、複数の部位に広がる場合もあります。年齢や性別を問わず発症し、女性・男性・子供いずれでも見られます。円形脱毛症は、自己免疫の異常やストレスが関与すると考えられており、学校や仕事、生活環境の変化に伴って症状が出ることも少なくありません。
自然に改善するケースもありますが、脱毛の範囲が広がる場合や進行が早い場合には、皮膚科専門医による治療が重要です。
また、治療によって薄毛や抜け毛の改善、育毛サポートも期待できます。
年齢や性別を問わず、「円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)」にお悩みの方は、目黒区東が丘・駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までお気軽にご相談ください。
 
このような場合はご相談ください
✓ 小さな円形の抜け毛に気づいたとき
✓ 抜け毛の部分がチクチク・かゆい・痛みを伴うとき
✓ 脱毛の範囲が広がってきたと感じるとき
✓ 抜け毛が数日〜数週間で増えてきたとき
✓ まつ毛・眉毛・体毛にも脱毛が見られるとき
✓ 女性・男性・子供問わず、円形脱毛症の兆候に気づいたとき
円形脱毛症の症状
円形脱毛症は、ほとんど自覚症状がなく突然髪や体毛が抜けることがあります。脱毛斑は直径1〜3cmほどの小さな円形が多く、単発で現れることもあれば複数箇所に広がることもあります。まれに頭髪全体が抜ける全頭脱毛や、眉毛・まつ毛・体毛にまで及ぶ全身性の脱毛に進行することもあります。軽度の単発型は自然に改善する場合もありますが、多発型や進行例では治療が必要となることが少なくありません。
 
①単発型
一般的なタイプで、頭部に突然1つの円形または楕円形の脱毛斑が現れます。発症後、数か月から1年ほどで自然に改善することも多く、本人が気づかないうちに回復することもあります。ただし、治療を行わず放置すると、脱毛斑が増えて多発型に移行する可能性があります。
②多発型
頭皮に複数の脱毛斑が同時に出現するタイプです。脱毛斑が再発を繰り返すことがあり、完治まで半年から2年ほどかかることもあります。複数の斑がつながり範囲が広がる場合、多発融合型と呼ばれます。
③全頭型
多発型や多発融合型が進行し、頭部全体の毛が失われるタイプです。症状が重く、長期にわたる治療と継続的なフォローが必要になります。
④全身型
頭髪だけでなく、眉毛・まつ毛・ヒゲ・体毛など全身の毛が抜ける最重症タイプです。治療期間は全頭型と同様に長期に及ぶことが多く、慎重な管理が求められます。
⑤蛇行型
後頭部から側頭部に沿って、帯状に脱毛が広がるタイプです。単発型から移行して発症することが多く、髪の生え際に沿って脱毛範囲が蛇行状に広がります。完全に回復するまでには、数年単位の治療や経過観察が必要な場合があります。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって発症すると考えられています。明確な原因はまだ完全には分かっていませんが、近年では毛包組織に対する自己免疫反応が関係しているとされています。
①自己免疫疾患
免疫は本来、体外からの侵入物を攻撃して身体を守る機能ですが、何らかの要因で毛根が攻撃されて壊されることで、円形脱毛症が発症すると考えられています。
②アトピー素因
円形脱毛症とアトピー素因の関連は完全には解明されていませんが、患者様の約40%にアトピー素因があると報告されています。
③遺伝的要素
患者様の約20%は、家族内で円形脱毛症を発症した経験があることが知られています。
④精神的ストレスによる影響
強い精神的ストレスが脱毛の発症や進行に影響することがあります。だたし、明らかなストレスが見当たらない患者様も少なくありません。ストレスは「原因」ではなく、脱毛の「きっかけ」の一つと考えられています。「ストレスのせい」と決めつけず、症状に合わせた治療を行うことが大切です。
円形脱毛症の日常の注意点
円形脱毛症はご自身だけで完治させることは難しいですが、治療と並行して日常生活で心がけることで回復をサポートすることができます。
①睡眠と生活リズム
十分な睡眠をとり、規則正しい生活習慣を整えることが大切です。睡眠不足や不規則な生活は、免疫やホルモンのバランスに影響し、脱毛を悪化させることがあります。
②栄養バランスの良い食事
肉・魚・野菜・穀物などをバランスよく摂るように心がけましょう。栄養が偏ると、毛髪の健康や再生力に影響する場合があります。
③ストレス対策
趣味やリラックスできる時間を取り入れ、過度なストレスを溜めすぎないようにしましょう。ストレスは脱毛の直接原因ではないこともありますが、症状のきっかけや悪化要因になることがあります。
④頭皮のケア
頭皮は清潔に保ち、過度な摩擦や強い刺激を避けることが重要です。無理に毛を引っ張ったり、強くこすったりすることは避けましょう。洗髪を控えすぎると、毛穴の環境が悪化して毛髪の成長を妨げることがあります。
⑤外見のサポート
髪の抜け方が気になる場合は、ウィッグや帽子の活用も有効です。特にお子さまが発症した場合は、学校や友人など周囲の理解とサポートが心の支えになることがあります。
円形脱毛症の治療法
円形脱毛症の治療にはいくつかの方法があり、症状の範囲や年齢、生活スタイルに合わせて選択されます。
当院「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」では、患者様の生活に合わせた最適な治療プランをご提案しています。
①ステロイド外用薬
頭皮に炎症が強く出ている場合には、ステロイド外用薬を使用して自己免疫の過剰な反応を抑え、脱毛の進行を防ぎます。
②フロジン(塩化カルプロニウム)
商品名「フロジン」は、白斑や円形脱毛症に保険適応のあるローション剤です。血管拡張・血行促進作用により、毛根に栄養が行き渡るようサポートします。
③局所液体窒素凍結療法
脱毛した患部に軽い凍傷をつくり、わざと炎症を起こさせることで毛髪の再生を促す治療です。
④ナローバンドUVB光線治療
308~313nmの狭い領域の中波紫外線(ナローバンドUVB)により、過剰に働くリンパ球を抑制します。山本ファミリア皮膚科 駒沢公園ではターゲット型ナローバンドUVB治療器「TARNAB(ターナブ)」を用いて施術しており、痛みもなく、週1回程度の通院で行えるため、目黒区・駒沢エリアにお住まいの方には無理なく通いやすい治療です。
⑤内服薬(グリチロン・セファランチン・ステロイド内服)
症状が広範囲に広がる場合には、内服薬の併用も検討します。進行が急激な場合は、必要に応じて大きな病院への紹介も行います。
円形脱毛症のよくあるご質問
①自然に治ることはありますか?
軽症の場合は自然に改善することもありますが、脱毛範囲が広がる場合や進行が早い場合もあります。
そのため、早めの皮膚科受診をおすすめします。
②治療はどのくらい続ける必要がありますか?
症状や脱毛範囲によって異なりますが、数か月から半年程度は経過観察しながら治療を行うことが一般的です。
③再発することはありますか?
円形脱毛症は再発することがある病気です。治療後も定期的な観察を行い、薄毛や抜け毛の早期対応を心がけることが大切です。
④どのタイミングで受診すべきですか?
脱毛部分が急に広がったり、抜け毛の数が増えてきたりした場合は、早めに皮膚科専門医に相談してください。
 
 
 
山本ファミリア皮膚科 駒沢公園では、皮膚科専門医による丁寧な診察と、患者様一人ひとりの症状に合わせた治療をご提案しています。円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)でお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までお気軽にご相談ください。




 











